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あの“家系御三家”六角家がラー博に復活!
家系御三家として名を馳せた「六角家」。本店は2017年に閉店し、22年に創業者がご逝去。今回のラー博復活は創業者がご健在時に進んでいたプロジェクトで、現存する唯一の六角家である戸塚店と、創業者神藤隆氏の指名により選ばれた浜松「蔵前家」の協力により実現。
使用する食材は当時とそれほど変わらないものの、特注の大釜を使用し、骨のバランスと炊き方を進化させ、創業者が理想としていた“これぞ六角家!”という甘みのあるスープを目指しました。
① スープ
袴田氏曰く「神藤さんが一番大事にされていたのは、骨のバランスと炊き方とタイミング。この部分が変わると味は大きく変わります。理想に近づいたときはスープに甘みが出ます」とのこと。袴田氏は理想のスープをさらに進化させるため、既成概念を捨て、一般的に使用する寸胴ではなく直径1.3メートル以上ある大釜でスープを取るように変えました。
袴田氏「大釜を使うことにより、対流が良くなり、焦げ付きがなくなります。そして開口が広いため、豚臭さもなくなります。使用する食材は神藤さんがやられていた頃とそれほど変わりませんが、理想のスープに近づけるようになりました」
② 麺
麺は家系定番のモチモチとした食感の中太ストレート麺。レギュラーで160gとボリュームもたっぷり。硬め、普通、やわらかめと、自分の好みに合わせて注文ください。
③ 具材
具材も家系定番のチャーシュー、海苔、ほうれん草、ネギ。チャーシューは大判の肩ロースを使用。サイドオーダーは六角家名物の「キャベチャー」がおすすめ。
太ストレートとんこつ醤油
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本店紹介
過去ラー博出店期間:1994年3月6日~2003年5月31日
※写真は1994年当時のラー博店外観
店主紹介
家系御三家として名を馳せた「六角家」。創業者の神藤隆氏は元々洋食のコックでしたが、自分の店を出すなら昔から好きだったラーメン店と思い、家系ラーメンのルーツである吉村家に弟子入り。吉村家の2号店である「本牧家」で店長を務めた後、1988年、六角橋に「六角家」をオープン。1994年には新横浜ラーメン博物館のオープンメンバーとして出店しました。
2003年5月31日のラー博卒業後は店舗数を増やし、多い時には全国に10店舗ほどを展開。しかし、残念ながら体調を崩し2017年10月末に本店は閉店、2020年に破産手続をとりました。そして2022年10月5日、神藤隆氏はご逝去されました。
現在は、神藤氏の弟さんが別経営で、戸塚にて「六角家」を運営し、六角家の歴史を繋いでいます。
「あの銘店をもう一度」の企画を立ち上げた2021年、新横浜ラーメン博物館 館長・岩岡は神藤隆氏に六角家復活プロジェクトを持ちかけました。
神藤氏は体調を崩していたこともあり「自分はできないが、弟子がやる形でならば」とお返事いただきました。協議を重ねたうえで白羽の矢が立ったのが、浜松にある「蔵前家」の袴田裕司氏。「努力とセンスが際立っており、わずか5年弱で独立を認めた優秀な弟子。今は浜松に移り住み自分のお店を20年以上繁盛させている」と、神藤氏が絶大な信頼を置く人物です。
そして、今回の復活プロジェクトは、「六角家」戸塚店の神藤誠氏(神藤隆氏の弟)、露木あゆみ氏(神藤氏の姪)にも協力・賛同をいただきスタートを切ることになりました。